クロオオコウモリは、オーストラリア北部と東部に分布する大型のオオコウモリです。和名は日本哺乳類学会の標準和名目録でも確認しました。
毛は短く黒い色が基本ですが、首の周りが赤褐色や黄褐色になる個体もいます。腹の毛先が灰色がかって見えることもあります。
クイーンズランド州では、2007〜2020年の冬にクロオオコウモリのねぐら455か所が記録されました。研究者は各ねぐらの半径20km圏、約1,257平方kmを対象に、在来・外来植物の冬季資源の広さ、分布、年ごとの安定性とねぐら利用を比べました。
冬季資源の面積、空間的な分布、年ごとの安定性のどれも、ねぐらの利用の違いを説明しませんでした。クロオオコウモリは夜に花蜜や果実を食べ、昼は樹冠にねぐらをとります。オーストラリアのオオコウモリ類は開花期を追って300kmを超える移動をすることがあり、花蜜が豊富な時期には10万頭を超える群れをつくることもあります。この20kmの採食圏は、追跡データから推定した飛翔距離をもとに設定されました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ねぐらの冬季利用の違いは、周囲20kmにある在来・外来の冬の食物環境の広さや分布では説明できませんでした。