メスは、頭から胸が暗い赤茶色です。
メスの脚には濃い輪模様があり、腹部は暗い灰色がかった茶色とベージュのまだら模様です。
Austrarchaea daviesaeは、高く伸びた頭に、小さな角のような突起を二対持つクモです。オスにもメスにも、この小さな突起があります。頭から胸にかけての部分は、横から見ると長さの二倍ほどの高さがあり、細い首のような部分から立ち上がっています。
二〇一二年の研究で重要だったのは、アサートン高原で新たに得られたおとなのオスでした。この地域では、最初の標本が得られた一九七八年以降、おとなのオスの採集記録が途切れていました。二〇一二年三月十八日、マラーン国立公園で、オスとメスが一頭ずつ得られています。
研究者は新しいオスの、口の近くにある生殖に関わる器官を詳しく調べ、一九八四年の記載図と比べました。その形は古い図とよく一致していました。保存されていた標本と昔の図に、新しく得られたおとなを重ねることで、どのクモがこの種に当たるのかを、あらためて確かめられた例です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一二年の原著は、本種が世界遺産として保護される複数の国立公園に分布することから、当時は保全上の懸念がある種とは考えていませんでした。生息地域のミスティー・マウンテンズでは、森林の植物を枯らす病原体の拡散防止も管理上の課題です。公園管理機関は、訪問の前後に靴や道具、車などの泥を洗い落とすよう案内しています。森の植物や落ち葉のある環境を保つ地域の取り組みと、本種の生息を継続して調べることが保全の手がかりになります。