オスとメスは、丸い腹部を持つクモです。
腹部の背中側には、突き出すこぶがありません。
Zephyrarchaea barrettaeのオスは、あごの前面にブラシのような毛の束と、くしのように並ぶ毛を持っています。これに対し、調べられたメスのあごの前面には、この特別な毛はありません。オスのおなかの背中側には赤茶色の硬い板があり、前の方の約三分の二を覆います。メスのおなかは、灰色がかったベージュ色です。
2012年の研究で基準になったオスは体長3.13ミリメートル、詳しく調べられたメスは3.64ミリメートルでした。最も前の脚の、太ももに当たる節は、オスが2.19ミリメートル、メスが2.31ミリメートルあります。オスは2008年八月、メスは2009年二月に、タリューバーラップ・ピークの山頂付近で得られました。どちらも、スゲの仲間の下に地面から高くたまった落ち葉にいたものです。数ミリメートルの体でも、あごの毛や腹部を覆う板、脚の節まで、オスとメスそれぞれの具体的な形が残されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2012年の研究は、本種を西オーストラリアのスターリング・レンジ国立公園西部に知られる、分布の狭い固有種として扱いました。当時の分布範囲は最大でも10平方キロメートル未満とされ、研究者は火災、山地の植生に影響する植物が枯れる病気、気候変動を潜在的な脅威に挙げています。本種が見つかった山頂付近の植生と落ち葉のある環境が、保全を考える対象です。
西オーストラリア州の二〇二五年十二月の南海岸地域保全計画は、本種を含む五種のクモについて、火災後の生息地を二年ごとに調べ、再び姿を現すかを確かめることを提案しています。