灰褐色の体に黒い模様がある、ヨーロッパやアジアのフクロウです。
体には黒い斑点や縞があり、羽の色は灰褐色から黄褐色まで変化があります。
ワシミミズクは、鳴くときにのどを繰り返し膨らませ、白い羽の部分を見せます。褐色の体の中で、この白い部分が目立ちます。
二〇〇九年の研究は、スペイン南西部で繁殖する二五羽のオスのなわばりで、夕暮れの発声と白い羽の見え方を調べました。研究者は、のどの白い部分を見せた剥製を、野生のオスから直接見えない場所に置きました。日没一時間前から最後の鳴き声の一五分後まで、五分おきに撮影し、同時に野生のオスが鳴き始める時刻と終える時刻を記録しています。
計四八二枚の画像を白黒にして比べると、剥製の白いのどと周囲の背景との明るさの差は、オスが鳴いている時間帯に最も大きくなっていました。鳴き終わった後は、その差が小さくなりました。著者は、白い羽が背景から浮かび上がる夕暮れの光が、声と組み合わさった視覚的な合図に適している可能性を考えています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
スイスでは、ワシミミズクが電線や鉄道の架線を支える柱に止まり、感電することが保全上の課題です。スイス連邦環境庁は二〇二五年五月、鉄道会社や鳥類研究機関と連携した対策を紹介しました。レーティッシュ鉄道では二〇一八年から危険な支柱の改修と通電部分の絶縁を進め、エンガディン地方では二〇二二年以降、感電死したワシミミズクが発見されていないと報告しています。他の鉄道設備についても危険箇所を調べ、優先順位を付けて改修を進めています。