セミクジラは北太平洋にすむヒゲクジラで、現代の観察記録はオホーツク海とベーリング海に多くあります。
体は黒くがっしりしていて、背びれがありません。頭にはざらついた盛り上がりがあり、尾は幅広く深く切れ込んでいます。
北太平洋セミクジラは、かつて広い海域に分布しましたが、捕鯨によって数が大きく減りました。NOAAの2024年5年ごとの見直しは、米国の絶滅危惧種法における「絶滅危惧」の分類を維持しています。東部北太平洋では記録が少なく、季節ごとの移動先や繁殖場所には、なお分からない点があります。
繁殖海域が確認できないことは、単に地図の空白ではなく、保護すべき場所を決める際の課題です。報告書は船からの目視と音響調査を続ける必要性を挙げています。海上の観察と水中の鳴き声を長く重ねれば、通過時期や利用海域を絞り込める可能性があります。現状の法的区分と調査で見えている範囲を分けて記録することが、保全策を更新する基礎になります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
NOAAの2024年見直しは、米国絶滅危惧種法の分類を「絶滅危惧」のまま維持しました。対象は米国法の保護対象で、世界全体の評価とは別です。繁殖海域や移動経路の不確実性が残るため、船上観察と音響調査の継続が推奨されています。