南極の海岸で繁殖するペンギンで、目の周りの白い輪が目印です。
オスとメスは体の大きさが近く、見た目がよく似ている鳥です。
海の氷に囲まれた島でも、アデリーペンギンの大集団は宇宙から手がかりを残します。南極半島の北端近くにあるデンジャー諸島では、衛星写真に写ったふんの色が、大規模な調査のきっかけになりました。人が近づきにくい島々に広がる繁殖地を、地上での観察や空からの写真を組み合わせて調べています。
調査隊が現地を訪れたのは2015年12月です。小さな集団では巣を直接数え、広い場所ではドローンの写真から、巣で卵を温めるペンギンを数えました。自動で見つけた点は地上の数え直しとも照合しています。こうして推定された繁殖するつがいは、諸島全体で約75万組。以前の調査で見落とされていた集団が加わり、この海域で暮らすアデリーペンギンの分布が大きく描き直されました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
デンジャー諸島の調査を2018年に報告した研究者たちは、この大きな繁殖地を海洋保護区などの計画に含めるよう提案しました。衛星写真や過去の航空写真を比べると、ここでは南極半島西側で見られたような大幅な減少は確認されていません。研究者たちは、将来の環境変化の中でもアデリーペンギンが暮らせる場所として、この地域の保護と継続的な調査を重視しています。