オスは求愛の踊りを見せ、メスは草原に巣を作ります。
体は褐色と白の横縞模様です。オスは求愛時に首の長い羽を立て、目の上の黄色から橙色の飾りと首の気嚢をふくらませます。
ソウゲンライチョウは、北アメリカの草原で暮らす鳥です。繁殖期にはオスが同じ場所に集まり、低く響く声でメスに求愛します。何羽もの声が重なり合い、周囲のメスに存在を伝える合唱になります。広い草原では、集まる場所とともに、声が届く周囲の環境も関わっています。
ネブラスカ州のサンドヒルズでは、2013年と2014年、十か所の集団求愛場で声が録音されました。研究者たちは、地形や植物、天気、集まった鳥の数を合わせ、合唱が聞こえる範囲を予測しています。周りの音が大きいほど、鳥の声が届くと予測される範囲は小さくなりました。
一方、メスが多く集まったときや、湿度と気温が高いときには、声の届く範囲が広い傾向にありました。合唱は、オスの数だけで決まるものではなく、その場にいる相手や空気の状態とも結びついていました。求愛の舞台を支えているのは足元の草だけでなく、声を運ぶ、目に見えない空間でもあります。
IUCNレッドリスト · 準絶滅危惧(NT) · 世界
IUCNの2020年の世界評価は準絶滅危惧です。過去の大きな減少のあと、生息地の回復や移動放鳥などの保全により、分布域の一部では回復しています。草原の管理に加え、ネブラスカの音響研究は、求愛場の周囲で声が届く環境も保全の検討対象になると示しています。