細長い翼で飛び、空中で昆虫を捕らえる鳥です。日本には夏に渡ってきます。
成鳥は大部分が黒褐色で腰が白く、翼は鎌のような細長い形です。
アマツバメの秋の南下と春の北上では、移動にかかる時間が異なります。サハリンで光を測る記録計を付けた3羽は、約1万kmを飛び、サハリンから沿海地方、インドシナ半島、インドネシアを通り、北オーストラリアへ向かいました。秋に南へ向かう移動は、春の北上より平均12日長くかかりましたが、休憩に使った合計日数は両方の季節でほぼ同じでした。春は休憩地点を多く使い、一か所あたりの滞在は短い傾向でした。
北行きの休憩地は冬の滞在地に近いインドネシアやインドシナ半島にあり、秋は繁殖地と冬の場所の中間にありました。3羽の移動コースは、目的地までの直線距離より長い迂回路でした。長い外洋を横切らず、海峡を短く渡って陸地へ進みました。
IUCN Red List · Least Concern (LC) · Global species-level assessment
BirdLife Internationalの2024年世界評価では、アマツバメは低懸念(LC)で、個体数傾向は安定とされています。世界全体の成鳥数は定量化されていません。一方、日本に夏鳥として渡る亜種アマツバメ(Apus pacificus kurodae)は、環境省の2026年版で絶滅危惧Ⅱ類(VU)と判定されました。本州以南の調査コース数は、1997〜2002年の99から2016〜2021年の53へ減り、記録個体も1,492羽から458羽に減少しました。環境省は、飛翔性昆虫を食べる鳥がほかにも減ったことから、採食環境が悪化した可能性を指摘しています。調査間隔は10年を超え、群れで記録されるため、記録数の変動には注意が必要とされています。世界の種評価と日本の亜種評価は、対象が異なります。