背はチョコレート色、腹側はオリーブ色がかった茶色です。タマ山塊の湿った高地林に記録されています。
標本の背面はチョコレート色、腹側はオリーブ色がかった茶色と記載されています。尾は体に比べて長めで、前足と爪が大きい種です。
タマコミミトガリネズミは、コロンビアとベネズエラの国境にまたがるタマ山塊の湿った高地にすむ小さな哺乳類です。高地の草原へと続く山の森にも暮らしています。
2017年の報告は、タマ国立自然公園で見つかった一匹を紹介しています。発見は2014年七月二十四日。コロンビア側のオロクエ地区で、標高二千八百七十二メートルの山道に、保存状態のよい死体がありました。そこは高地草原へ向かう道沿いの、高アンデス林の一角でした。
研究者は個体を保存し、過去の種の記載や分類研究と照合してタマコミミトガリネズミと確認しました。標本はパンプローナ大学の博物館に登録されています。著者らが重視したのは、分布の外への広がりよりも、記録の乏しかったコロンビアのタマ山塊で、その生息を改めて確かめたことでした。一匹の発見が、山の森で続いていた暮らしを伝えたのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2017年の報告は、タマ山塊全体で狩猟や生息地の喪失といった脅威が進んでいると指摘し、地域をまとめて守る管理と、さまざまな生物の調査を急ぐよう求めています。タマコミミトガリネズミについても、湿った高地林を保ち、生息状況を確かめる調査が保全の基礎になります。