オスは、腹部の背中側に2対のこぶがあります。
頭から胸は暗い赤茶色で、脚には濃い輪模様があります。
Austrarchaea thompsoniのオスは、小さな体に細長い脚を持つクモです。前脚の付け根に近い長い節が、頭と胸、お腹を合わせた体の長さを上回ります。
二〇一二年の原著で調べられたオスは、体長二・九七ミリメートル。それに対し、前から一番目の脚にある大腿節という長い部分は、三・二三ミリメートルと測られています。脚をつくる一つの節だけで、この長さがあります。研究者は体と脚の各部を分けて測り、小さなクモの体つきを詳しく示しました。
この標本は、一九八二年十月十日、クイーンズランド州のデビルズ・サム周辺で得られました。採集者にはジェフ・トンプソンが含まれます。三十年後に発表された種名thompsoniには、この一頭の採集と、熱帯雨林の小動物を集めて記録し続けた彼の仕事への敬意が込められています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一二年の原著は、本種の保全状況を判断するための情報が不足しているとしています。知られた標本の採集地域は、デインツリー国立公園のモスマン渓谷地区に当たります。現在の公園管理は、先住民の団体と州の公園管理機関が共同で担っています。管理機関は、歩道から外れないことで植物への影響や土の流出を抑えるよう案内しています。こうした森林の保全とともに、過去の採集地の周辺で本種の生息を調べることが、分布や保全上の課題を把握する手がかりになります。