オスの大きなあごの前面には、毛が密に集まった束があります。
記載されたオスの頭から胸は暗い赤茶色で、記載されたメスでは明るい茶色です。オスとメスの腹部には、灰色がかった茶色とベージュのまだら模様があります。
Austrarchaea aleenaeは、体の前側が高く持ち上がった小さなクモです。頭には小さな角が二対あり、腹部の背中側には三対のこぶがあります。記載の基準となったオスは体長三・一〇ミリメートルで、頭胸部の高さは二・六三ミリメートルありました。
このクモが二〇一一年に新種として記載されるとき、三〇年以上前の標本も役立ちました。メスの形を示すために選ばれた標本は、一九七七年二月から三月にかけて採集された個体です。論文には、一九七五年に集められたオスやメス、幼体も含まれています。採集時の地名には、当時の「ブルブリン州有林」という呼び名が残っていました。
一方、名前の基準となるオスは、二〇一〇年一〇月二五日に、地面より高い位置の落ち葉をふるいにかけて採集された個体です。研究では形の比較に加えてDNAも調べられ、本種の三個体をほかの種類と比べるための遺伝情報が示されました。長く保管された標本と新しい採集資料が結びつき、一つの種類の姿が整理されたのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一一年の著者らは、本種の分布は限られる可能性があるものの、ブルブリン国立公園では多く見られ、当時は保全上の懸念がある種とは扱っていませんでした。過去の採集地の森林や落ち葉のある環境を保ち、生息状況を再確認する調査が、現在の判断に必要な情報を補います。