北アメリカの草原にすむリスの仲間です。地下にトンネルと部屋のある巣穴を掘り、集団で暮らします。
体は黄褐色で、腹側は白っぽくなります。尾の先には黒い毛があり、耳は短くなっています。
オグロプレーリードッグには、後ろ足で立ち上がり、高い声を上げる「ジャンプ・イップ」という動きがあります。別の群れで録音したこの声を流すと、聞いた側も同じ動きを多く見せました。目の前に鳴き手がいなくても、音だけが群れの反応を引き出していたのです。
2019年の研究では、米国ワイオミング州のサンダー・ベイスン国有草原で、2016年と2017年の5月から6月に26回の実験を行いました。録音は試験を行う群れとは別の一群から採り、スピーカーは草木の陰に隠しています。まず音を流さない状態、次に鳥や虫などの環境音、最後に警戒声かジャンプ・イップの声を、それぞれ10分間ずつ観察しました。ジャンプ・イップの声では、音を流さないときよりも、同じ動きが増えています。一方、警戒声を流した場所では周囲を見張る時間が増え、環境音を流したときより採食の時間が減りました。声の種類に応じて、群れの行動に異なる変化が現れていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
米国魚類野生生物局は、コロラド州のプエブロ化学兵器貯蔵施設で行われたオグロプレーリードッグの移送を紹介しています。2015年と2016年の大規模なペスト流行で施設内の多くの個体群が失われ、2019年から2023年にかけて、施設や州の交通局、民間の土地から個体を移す取り組みが進められました。施設内の復元場所へ移し、行動や移送の影響を大学の研究者が調べています。十分な数の巣穴の集まりを取り戻し、将来はクロアシイタチを戻すことも長期目標としています。