アカコクジャクは、東洋区の山地林にすむキジの仲間です。林床で過ごし、昆虫などの小さな生き物を食べます。
オスとメスでは羽色が異なります。
アカコクジャクのオスには、小さな目玉のような羽の模様があります。背側の模様は暗い青みを帯び、尾では暗い緑の模様が並びます。メスの模様はさらに小さく黒っぽく、尾も短めです。マレー半島の山地に暮らすこの鳥では、近縁の低地のコクジャク類より、控えめな飾りが特徴になっています。
この飾りの来歴を調べた2001年の研究は、当時の区分で六種のコクジャク類を比べました。血液や羽から得たDNAについて、ミトコンドリアの二つの部分と、細胞の核にある遺伝子の一部を読み、種の枝分かれを推定しています。
推定された系統に羽の特徴を重ねると、著者らは、祖先にあった目立つ模様がアカコクジャクの系統で小さくなったと考えました。飾りの進化には、模様が大きく複雑になる道筋に加え、小さく控えめになる道筋も描かれたのです。
IUCNレッドリスト · 準絶滅危惧(NT) · 世界
2023年二月十六日のIUCN世界評価は準絶滅危惧です。個体数は、生息地の減少などから緩やかに減っていると推測されています。低い標高での農地化、キャメロンハイランドの観光開発や道路による森林の分断が問題です。狩猟の影響は、より局地的とされています。既知の生息地で数を継続して調べ、分布や好む森林を詳しく確認することが提案されています。