背の毛は銀灰色を基調に白と暗赤褐色が重なり、尾はわずかに二色に見えます。高地の熱帯雨林で記録されるトガリネズミです。
背の毛は根元側が暗い銀灰色で、毛の中央に白い帯があり、先端は暗い赤褐色です。腹側の毛は根元が暗い銀灰色で、先端は淡い金色です。尾はわずかに色分かれします。
ネッタイコミミトガリネズミのすみかには、グアテマラ南部の低地にある川沿いの森も含まれます。タクシスコのエル・パハル川沿いは、標高四百十メートルです。周囲に牧草地やサトウキビ畑が広がる地域にも、川のそばにはこの小さな哺乳類が暮らす森があります。
二〇一八年の論文は、二〇一三年一月の哺乳類調査で捕まえた、一頭のオスのトガリネズミを報告しました。研究者は体と頭骨を測り、近い仲間と比べてネッタイコミミトガリネズミと判断しました。標本はメキシコの研究機関に保管され、同定を確かめられる資料となっています。
さらに過去の記録を集めると、同じ南部低地の、約十六・五キロ離れた場所にも一九七六年の標本がありました。二つの記録の間は三十七年です。著者らは両地点を地図に重ね、山地を中心に語られてきたこの種が、低地にもいることを示しました。古い標本と新しい調査をつなぐことで、小さな動物の居場所がより具体的になりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一八年の現地報告では、本種は川沿いの森で捕獲され、その周囲には牧草地やサトウキビ畑が広がっていました。川沿いの森で本種が確認された記録は、低地に残る森林も生息地として調べる必要を示しています。森を残すことに加え、どの場所に個体がいて、周囲の土地利用の変化にどう応じるかを継続して確かめることが重要です。