木や建物の高い場所を利用する、木登りの得意なネズミです。
耳が比較的大きく、尾はふつう頭から胴までより長くなります。毛色には黒や茶色、灰色などの違いがあります。
南大東島では、クマネズミがサトウキビ畑を囲む防風林の木に、幅広いイネ科植物の葉でドーム形の巣を作っていました。島では農地が面積の約6割を占め、研究者は2002〜2006年に木々の巣を調査。2005年に確認したモズの巣128個のうち29個(22.7%)は、クマネズミに巣材をかき出されたり、向きを変えられたり、ドーム形に組み替えられたりしていました。
さらに2006年には、産卵前のモズの巣にネズミが入り、モズがその巣を放棄した例を2件記録。クマネズミは木の枝に自分の巣を作るだけでなく、鳥が用意した巣も休息や子育てに使います。研究者は、島の鳥を守るうえで、卵を食べることに加え、巣場所をめぐる関係も考える必要があると述べました。
IUCN Bangladesh Red List of Mammals · 低懸念(Least Concern, LC) · バングラデシュ国内
2015年のIUCN Bangladesh哺乳類レッドリストは、クマネズミをバングラデシュ国内で低懸念(LC)と評価しました。理由には、国内の広い分布と多い個体数を挙げています。南大東島では、クマネズミがモズの巣を作り替え、産卵前に使った二つの巣をモズが放棄した記録があります。