赤道付近のアフリカの雨林に暮らすサルです。オスの顔の鮮やかな色が目を引きます。
成熟したオスは鼻や唇が赤く、鼻の両側には青や紫の隆起があります。メスの色はより控えめです。
マンドリルは仲間と毛づくろいをします。その相手選びには、相手の体にいる寄生虫との関係があります。また、仲間のふんのにおいの違いに応じて、その近くで過ごす時間も変えます。
二〇一七年の研究は、ガボン南部のレケディ公園で自由に動く群れを調べました。二〇一二年一〇月から二〇一五年四月まで、ふんの検査結果が分かる二五頭の行動を分析すると、腸内の原虫の種類が多い相手ほど、仲間から毛づくろいを受けることが少なくなっていました。とくに、ふんが付きやすいお尻の穴のまわりを含む毛づくろいが少ないという関係がありました。
別に、森林を含む囲いで飼育されていた一六頭には、においを選ぶ実験を三〇回行いました。同じ仲間が別の時期に残した、原虫の種類が多いふんと少ないふんを、左右の竹にこすり付けています。マンドリルは全体として、原虫の種類が多いふんのそばで過ごす時間が短くなりました。同じ仲間が残したふんでも、においのする竹のどちらに長く近づくかが違っていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
マンドリルには、肉を得るための狩猟と、森林の消失・分断が脅威となっています。ガボンのロペ国立公園では、保全団体WCSが国立公園当局や地域住民と協力しています。地域のガイドを育てて雇い、群れを見つけるための追跡や、森林と草原での撮影による見守り、環境教育を行っています。また、公園職員や森林行政、近隣の林業会社に対して、密猟防止と監視の支援を提供しています。