短く太いくちばしを持つ、灰色のイルカです。暖かい海から温帯の海に広くくらしています。
背中は灰色から黒に近い色で、腹はより淡い色です。
ハンドウイルカは、仲間と追いかけ合ったり、体をこすり合わせたりして遊びます。そのとき、相手をかもうとせず、口を開けたままにする動きがあります。相手の見える位置でその動きを示し、もう一方も口を開けて応じる場面が見られます。
2024年の研究では、イタリアとフランスの二施設でくらす22頭を対象に、給餌や訓練の時間を除いて撮影した、計80時間の映像を調べました。口を開ける動きは、一頭だけで遊ぶときより、仲間と遊ぶときに多くなりました。相手からその動きが見えると判定した199回のうち、66回では相手も一秒以内に口を開けています。見えない位置での25回では、一秒以内の応答は一回でした。研究者は、口を開く動きが遊びのやり取りに役立つ可能性を論じています。声による交流で知られるイルカが、目で見える動きでも仲間と応じ合う姿が捉えられました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
フランス生物多様性局の2022年版の本種の案内は、意図的な追跡や嫌がらせに加え、繁殖場所や休息場所の破壊を防ぐ保護策を説明しています。海洋保護区では、百メートル未満への接近も意図的な撹乱に含めています。フランスの海域で、野生の個体が休み、子育てをする場所と行動を守るための地域の対策です。