キジシャコは長い冠羽と尾の白い帯が目立つキジの仲間です。行動の詳しい記録は、中国・甘粛省の蓮花山自然保護区で行われた観察に基づいています。
頭には長く立ち上がる冠羽があり、暗色の尾の先に白い帯があります。赤い目の周りの皮膚や、近縁種と異なる喉の色も見分けの手がかりです。
キジシャコは、中国の高い山にすむ鳥です。甘粛省の蓮花山では、シャクナゲやヤナギが茂る森林の上端付近で暮らしています。木々が低くなる斜面には岩場も広がり、森と茂みと岩が隣り合っています。
2002年八月二十六日、標高約三千四百五十メートルで、人に驚いたメスが、大きな警戒声を上げて飛びました。約三十メートル先の反対の斜面に降り、茂みを登って岩の尾根から声を発しました。近くの小さな岩には、十分に成長した若鳥が二、三羽、静かにとまっていました。
母鳥の繰り返す声は約十五分続き、その後、若鳥たちは急な斜面を下るように飛びました。鳥たちが立てた頭の羽と、広げた尾の先の白い帯も記録されています。別の1995年の追跡では、一羽のメスが春に標高二千八百五十メートル付近から、三千メートルを超える稜線へ移り、夏もそこで過ごしました。岩場での親子の応答と、季節をまたぐ山の利用が記された鳥です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
蓮花山の2003年の研究は、森林の上端にある針葉樹林とシャクナゲの環境が分断されていることを指摘しています。地域での保全には、鳥が使う森林と茂みを保ち、生息場所の広がりを把握することが重要です。春から夏にかけて稜線を使ったメスの記録も、標高の異なる場所を含めて環境を残す手がかりになります。