イワヤブウズラは西インド亜大陸の乾いた低木地にすむ小型のウズラです。小さな群れで採食し、砂浴びをすることがあります。
オスは黄褐色の頭と喉を持ち、白い胸や脇には細い黒い横じまがあります。メスの下面は赤褐色です。
イワヤブウズラは、草や茂みの根元に巣を作ります。浅いくぼみに乾いた草を敷く巣も、草の株の中に草を組み合わせる巣もあります。白っぽい卵を包むのは、枝を積み上げた大きな巣ではなく、足元にある草を生かした小さな場所です。
一八八〇年の鳥類書には、バトラーが一八七五年八月二十七日に、現在のインド・グジャラート州ディーサ付近で見つけた二つの巣が載っています。一つは粗い草の株の中で、地面から約二十センチの高さ。もう一つは小さな流路の岸で、草の根元に掘られた穴でした。どちらにも乾いた草が敷かれ、新しい卵が五個ずつありました。
同じ本に収められたアイトケンのアムラオティでの観察では、ふ化したばかりのひなが、数羽の成鳥の間を走っていました。メスがひなを気遣い、体を低くして覆う姿も書かれています。草に隠れた卵から、成鳥たちの足元を走るひなへ。古い観察の細部には、小さな鳥の子育ての場面が残っています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇二五年更新のマハーラーシュトラ州の資料に掲載された評価では、州内で中程度の保全優先度とされています。長期的な増減を判断する資料は不足し、最近の増減も結論が出ていません。草地や低木のある場所をすみかにする種として、そうした環境を保ちながら、分布や数の変化を継続して調べることが課題です。