ユーラシアと北アフリカの水辺にすむカワウソです。水中で魚などを捕らえ、陸上の穴や茂みで休みます。
体は細長く、尾は先へ向かって細くなります。密な茶色の毛は、腹側で淡くなります。
ユーラシアカワウソの食卓には、川の魚と海の魚が一緒に並びます。カスピ海に川が注ぐイランのブージャグ国立公園では、ふんからコイやフナの仲間だけでなく、ボラやヨウジウオの仲間も見つかりました。川と海が接する水辺で、多様な魚を食べている姿が食事の跡に現れています。
2024年に発表された研究では、公園内で集めた615点のふんを洗い、残った骨などを顕微鏡で調べました。魚のほかに、昆虫、エビ、カエル、鳥の残りもありました。暖かい時期のふんにはヘビやトカゲのかけらがあり、寒い時期の試料には見つかっていません。魚が中心の食事でも、その周りには水辺のさまざまな小動物が加わります。川や湿地、海の浅い場所が隣り合う公園で、季節に応じた多彩な食べ物が記録されました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ウェールズでは、自然資源庁とカーディフ大学が協力し、ふんや足跡からユーラシアカワウソの分布を調べています。2021年の公式発表によると、2015〜2018年には1,073地点を訪れ、756地点で痕跡が見つかりました。痕跡があった地点の割合は、2010年の約九割から約七割へ下がっています。当時、同庁は専門家と原因を調べるとともに、カワウソなどの水辺の動物に役立つ河川の復元計画を進めていると発表しました。