アラビアイワシャコはアラビア半島の鳥で、サウジアラビア南西部のアブハーやタヌーマ周辺にも観察記録があります。
飛ぶときには黒い尾が目立ち、喉と眉に白い模様があります。
サウジアラビア北西部のアラビアイワシャコは、岩の斜面のそばで暮らします。人に気づくと、身を隠せる場所へ逃げ込む姿が見られます。群れでは警戒の声や羽音が目立つ一方、一羽だけの鳥は音を立てずに隠れることもあります。
2022年五月から九月、ハッラト・ウワイリドの保護区で、七十三本の調査ルートを使って生息状況が調べられました。調査で数えられたのは計九十一羽で、一度に見られた群れは最大四羽でした。観察された鳥と最も近い斜面との距離は、平均で十メートル未満でした。
研究者は、見落としやすさと、地形や人の活動を合わせて分析しました。岩場や斜面に近く、荒らされ方の小さい場所ほど、鳥が多いと推定されました。斜面は、この地域で身を隠しながら暮らすための大切な地形だと考えられています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2023年の論文で研究者は、この保護区での狩猟や放牧への対策、野生化したロバや犬の管理、生息状況の継続調査を提案しています。保全対策を行った後にも、鳥の数や分布を追い、変化を確かめることが課題です。