クリプトティス属のトガリネズミで、メキシコ高地の記録が中心です。広い前足の爪と、草地を含む針葉樹林での捕獲記録が知られています。
本種が属するC. goldmani群は、幅広い前足の爪を特徴とするトガリネズミの群です。
メキシコ中部にすむコウザンコミミトガリネズミは、自由に歩き回るイヌの食べ物にもなります。山の自然と人の暮らしが接する場所では、森の小さな哺乳類と、自由に歩くイヌの食生活がつながっています。
二〇二一年の論文は、ネバド・デ・トルカ保護地域内のカカロマカン公園で、イヌのふんを調べた結果を報告しました。採集は二〇一三年六月から翌年一月に行われ、ふんを探す訓練を受けたイヌも協力しました。百三十点のふんから食べ物の残りを取り出し、本種も同定されました。
手がかりは、食べ残された体の小さな部分です。研究者はふんを洗い、毛や骨などを分け、毛の色や顕微鏡で見える内部の模様を比べました。地域の動物の見本や専門家の助けも使い、名前を確かめています。体そのものを捕まえる調査とは別の方法で、山地の小さな動物がイヌに食べられているという、食べ物をめぐるつながりが浮かび上がりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇二一年のネバド・デ・トルカの研究では、本種が放し飼いのイヌに食べられていたことが示されました。著者らは、野生動物への影響を減らすため、地域の人々と協力したイヌの飼育管理、不妊手術、ごみの適切な管理を提案しています。イヌが食べ物を得る場所や野生動物と接する場所を調べ、対策を地域に合わせることも重視しました。