ホシバシペリカンは南アジア・東南アジアの湿地にすむ水鳥です。水面近くの魚を大きなのど袋ですくい、水を切って飲み込みます。
繁殖前の成鳥は背が灰色、腹が白く、灰褐色の長い冠羽があります。目の周りと顔の大部分は橙黄色で、目の前は鮮やかな紫色です。くちばしの側面と鈍い紫色の喉袋には青黒い斑があります。繁殖後は顔色がくすみ、冠羽も短くなります。若鳥は褐色で、くちばしの斑は成鳥ほど明瞭ではありません。
ホシバシペリカンはオスとメスの羽色がよく似ており、野外で見分けにくい鳥です。インド南部カルナータカ州のコッカレ・ベッルール共同保護区では、2018~2022年に成鳥41羽の死体を測定し、解剖で性別を確認しました。くちばしや翼など10か所を測り、オス18羽とメス23羽を比べました。この調査は、2017~2018年の成鳥の大量死をきっかけに始まった長期記録の一部でした。
オスは10項目中9項目で大きく、くちばしの長さはこの標本では重なりませんでした。長さ337mm超はオス、320mm未満はメスに分かれ、野外つがいの写真も体格差を示しました。さらに各個体のくちばしの斑点模様は異なり、写真に記録すれば捕獲せず個体を見分ける手掛かりになります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
繁殖地でくちばしの斑点を写真に記録すると、捕獲せずに個体の再確認を続けられます。著者らはこの方法を行動調査に生かせると述べています。