記載されたメスは、頭から胸をおおう部分や大きなあご、脚が赤みのある茶色です。
記載されたメスの腹部は、前方が暗い茶色に明るい丸い斑点のある模様で、後方は淡い茶色です。白色と茶色の毛があります。
Eriauchenus mahariraensisは、首のように細まった部分が比較的短い、小さなクモです。頭の頂上には小さなとげが四本あり、長いあごのつけ根の近くにもとげがあります。体全体の形にも、個々の部分にも、仲間と共通する姿があります。
この種は、二〇〇三年にはAfrarchaeaという別のグループの仲間として記載されていました。当時の判断には、頭から胸をおおう部分の形が使われていました。二〇一八年の研究は、メスの体内の生殖器を詳しく調べ、硬い板に盛り上がった稜線がなく、後ろに横棒のような部分があることを確かめています。
こうした特徴から、別のグループであるEriaucheniusへ移されました。見た目のよく似た体の形を持つクモにも、細かなつくりには違いがあります。ラノマファナの小さな標本を調べ直した研究は、体の輪郭だけでなく、内部の器官の形も合わせて、仲間の分け方を考え直した例です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種の標本が得られたラノマファナ国立公園では、管理団体が、樹木の選択的な伐採、竹の採取、金の採掘を主な圧力として挙げています。同団体は、二〇一七〜二〇二二年の事業で巡回や生態調査、植林を行ったと報告しています。本種については、過去の採集場所と枯れたシダなどが残る林床を調べ直し、生息状況を確かめる調査が考えられます。