アカガオシャクケイは南ボリビアとアルゼンチン北西部の山地林に暮らす大型の鳥です。顔の赤い裸出部と喉の赤い肉垂が特徴です。
羽衣は褐色で白または銀白色の細かな斑点があり、喉には赤い肉垂、顔には桃赤色の裸出部があります。
アカガオシャクケイは、ボリビア南部からアルゼンチン北西部のユンガスにかけて、山地の森林に暮らします。ハンノキやマキの仲間が育つ森も生息地です。木々の種類と季節が変わる山の森では、この鳥の食事にも変化があります。落とされたふんに残る種子が、その食卓を知る手がかりになりました。
2005年一月から四月に、アルゼンチンのエル・ノガラール国立保護区で、五十四のふんが調べられました。二つの群れが使う、標高千六百五十〜二千メートルの範囲で集めたものです。果実が食事の中心を占め、特に四種類の植物が多く利用されていました。よく食べられる果実は、実る時期に合わせて入れ替わりました。
周りにたくさん実があっても、調査で食べた形跡が見つからなかった植物もありました。鳥は森の実りを選んで食べているようです。ふんの中の種子には、目立つ傷が見られませんでした。実を食べて別の場所へ動く暮らしが、山の植物の種子を運ぶ役割につながると考えられています。
IUCNレッドリスト(国立公園局掲載) · 低懸念(LC) · 世界
アルゼンチン国立公園局の掲載する世界評価は低懸念で、同国内の2017年評価は危急とされています。生息地の減少や狩猟が保全上の課題です。ユンガスの森林で、餌や生息地の利用を調べる研究も進められています。