記載されたオスの腹部は、灰色がかった茶色とベージュのまだら模様です。
記載されたオスでは、頭から胸が暗い赤茶色で、脚には濃い色の輪模様があります。腹部の背中側には3対のこぶがあります。
Austrarchaea christopheriのオスは、あごの前面にブラシのような毛を持つクモです。頭には小さな角が二対あります。記載の基準となった個体は体長三・一七ミリメートルで、口元の脚のような器官には、長い棒状の小さな構造があります。
二〇一一年の研究には、採集資料が幼体だけだった場所で、このクモを確かめた記録も含まれています。カスケーズ国立公園では、二〇一〇年四月一七日に幼体三個体が採集されました。同じ日、ドリゴ国立公園では、名前の基準になるオスと、ほかのオスや幼体も集められています。二つの場所では、地面より高い位置の落ち葉をふるいにかけてクモを探しました。
研究者らは、これらの採集資料のうち六個体からDNAを調べました。ミトコンドリアにある二つの遺伝子の情報と、オスの細かな形が、種類を確認する材料になりました。おとなだけでなく幼体の遺伝情報も取り入れることで、異なる森から集めた小さな個体を比較できたのです。論文では、確認されたオスの姿とともに、まだ分かっていなかったメスについての課題も残されました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一一年の著者らは、本種が複数の国立公園に比較的広く分布し、世界遺産に関わる保護のある地域で知られることから、当時は保全上の懸念がある種とは扱っていませんでした。採集地の森林環境を保ち、同定できる標本とともに現在の生息状況を調べることが、情報の更新につながります。