記載されたオスとメスでは、腹部の後ろの縁がくぼんでいます。
腹部は暗い茶色で、明るい丸い斑点と、白色や茶色の毛があります。脚は明るい茶色で、濃い色の輪模様があります。
Madagascarchaea jeanneliは、頭を高く持ち上げたような輪郭と、長い脚をもつクモです。2018年の記載で比べたオス五頭では、一番前の脚のももは、頭から胸を覆う部分の長さの2.60〜3.06倍ありました。メス五頭では2.88〜3.12倍です。詳しく描かれたオスの大あごは1.18ミリあり、根元近くには下向きの小さなとげがあります。小さな胴体から長い脚と大あごが伸びる姿は、腹の模様だけでは捉えきれない特徴です。
同じ2018年の研究は、この名前でまとめられてきたクモを再検討しました。オスの交尾に使う器官の細かな形を比較し、以前の文献で本種として描かれたメスオスを、別種Madagascarchaea lotziとして扱っています。一方、古い基準標本はメスで、よく似た種同士のメスの識別には課題が残りました。研究者は基準標本の産地を手がかりに、近隣のオスと対応づける解釈を示しています。姿の似たクモを、形と産地の両方から整理し直した研究です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種としてメスが採集されたアナラマザウチャ森林ステーションでは、管理団体Mitsinjoが森林の回復に取り組んでいます。2023年5月の当事者報告によると、米国森林局との協力で2021年に育苗を始め、新しい苗畑と温室を設けました。在来樹木の苗を育て、2023年には森林の南西端の回復地への植え付けも始まったと報告しています。苗の生育や植え付け後の状態を調べながら進める、地域の森林回復事業です。