成長につれて斑点が増えていく、暖かい海のイルカです。
細長いくちばしと暗い背中を持ち、生まれたばかりの個体には斑点がありません。
ハワイのマウイ・ヌイ周辺で、研究者はマダライルカの背びれを撮影し、自然についた傷や形の違いを個体識別に使いました。2014〜2022年の記録では174頭を識別し、年ごとの推定数は2014年の105頭から2017年の232頭まで変化しました。調査海域では多くの年に250頭以下と推定され、期間全体で明らかな増減傾向は示されませんでした。
写真を繰り返し照合すると、捕獲せずに同じ個体を追えるため、島の近くにとどまる群れの規模を調べる助けになります。これはマウイ・ヌイの沿岸域に限る研究で、広い熱帯海域にいる種全体の数を表すものではありません。個体の見分けを続ければ、年ごとの変化を同じ方法で比べ、調査が必要な場所を考える材料になります。
IUCN Red List · Least Concern (LC) · Global
IUCNレッドリストでは、マダライルカは世界全体で低懸念(LC)と評価されています。2018年の評価は、熱帯・亜熱帯に広く分布し、利用できる推定を合わせると個体数が多いことを根拠にしています。一方、海域によって調査や混獲の記録には差があり、マウイ・ヌイ周辺の研究はその地域の群れが小規模である可能性を示しました。世界全体の区分だけで地域ごとの状況が分かるわけではなく、沿岸群の継続調査が役立ちます。