腹部の背中側に、3対のこぶが並びます。
オスとメスは、頭から胸が暗い赤茶色で、脚に濃い輪模様があります。
Zephyrarchaea janineaeは、頭の後ろ寄りが高く、その前がくぼんだ横顔を持つクモです。オスもメスも、頭から胸にかけての部分が、長さより高さのある形をしています。細い首のような部分と、後ろ寄りの盛り上がりがつながっています。
二〇〇六年八月、西オーストラリア州のカリー・バレーで、生きたおとなが見つかりました。原著に載るオスとメスの標本は、マイケル・リックスとジャニーン・ヴォイチェシェクが得たものです。種名のjanineaeは、発見を手伝ったヴォイチェシェク博士にちなみます。この発見は、その後の西オーストラリア博物館による仲間の調査のきっかけになりました。
二〇一二年の原著は、体の形とともに、十一個体のDNAも種を見分ける手がかりにしています。調べた仲間との比較で、本種だけに共通する三か所の違いが示されました。見た目の細かな特徴に、体内に残る情報を重ねて、このクモのまとまりを確かめています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一二年の原著は、本種が複数の国立公園や州有林に比較的広く分布することから、当時は保全上の懸念がある種とは考えていませんでした。同年の西オーストラリア州の保全チームの年次報告も、博物館の研究者による検討を受け、本種は分布が広く、絶滅の危機にある種としての指定推薦は不要としています。本種の保全を考えるうえでは、各地の森に残る生息場所と、その後も生息が続いているかを調べることが手がかりになります。