大人になると頭と尾が白くなる、北アメリカのワシです。
成鳥の体は主に茶色で、くちばしと足は黄色です。若い個体は白い部分が混ざる茶色で、成鳥の配色とは異なります。白い頭・首・尾を含む成鳥の羽色になるのは4〜5歳ごろです。
ハクトウワシの回復には、巣で次の世代が育つ条件を取り戻す仕事が関わっています。かつて使われた農薬DDTは、分解してできるDDEなどとともに環境へ残り、魚などを食べる鳥へ届きました。DDEが卵の殻を薄くし、卵がふ化しにくくなることが、研究で結びつけられました。
米国では1972年にDDTの大半の用途を禁じ、その後は繁殖の回復とともに集団が増えていきました。野外で卵や繁殖の様子を見た記録と、実験で殻が薄くなることを確かめた結果が、原因を考える手がかりになりました。食べ物の中に届く物質と、巣での出来事がつながっています。
回復には、巣の場所の保護や、生息地の管理、野生復帰を支える活動も重なりました。米国本土の集団は、2007年に絶滅危惧種法の一覧から外れるまで回復しました。その後も、州や地域、土地を使う人々と協力し、巣と鳥を守る仕事が続けられています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
過去には農薬による卵殻の薄化や生息地の減少などが集団を減らしました。農薬への対策に加え、巣場所の保護、生息地の管理、地域や土地所有者との協力が、回復とその後の保全を支えています。