ハリモミライチョウは、北アメリカ北部や西部の常緑樹林にすむライチョウです。針葉樹の葉を主に食べ、オスとメスで羽模様が大きく異なります。
オスは褐色から黒っぽい体に白い斑点があり、飾り羽を広げると目の上の赤い皮膚が目立ちます。メスは褐色・黄褐色・白の細かなうろこ模様です。
ハリモミライチョウは、雪の季節にマツなどの針葉樹の葉を主食にします。細長い葉には繊維が多く、食べた分から取り出せるエネルギーは限られています。この鳥は、大量の葉を消化管で処理することで、寒い季節の暮らしに必要な栄養を得ています。
一九六八年一月、カナダのエドモントンでは、六羽を屋外の一羽ずつのかごで飼い、ロッジポールマツの新鮮な枝を十分に与える実験が行われました。食べ残しと落とした葉を量ると、一羽が一日に食べた量は、水分を除いた重さで平均約四十グラムでした。
葉とふんに含まれるエネルギーを比べると、体が利用できたのは、葉に含まれる全エネルギーの約三割でした。残りの多くはふんとともに出ていきます。葉一枚から多くを取り出すよりも、たくさんの葉を食べて補う暮らしが、この実験から浮かび上がりました。冬も緑を保つマツの枝が、毎日の食卓になっているのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
米国ウィスコンシン州では、ハリモミライチョウは州の保護区分で「脅威にさらされている種」に指定されています。州の自然資源局は、湿った低地の針葉樹林と、それに接する高い場所のトウヒやマツの林を生息環境として挙げています。繁殖期に配慮する期間として五月一日〜七月一日が示され、生息場所に応じた管理が案内されています。