南極の海と氷の上でくらす鳥です。空は飛びませんが、海に潜って魚やオキアミ、イカを捕らえます。
メスが産んだ一つの卵を、オスが足の上にのせ、皮膚のひだでおおって温めます。ひなが生まれたあとは、親が交代で世話をします。
コウテイペンギンは、寒いときに体を寄せ合って群れをつくります。密集した中では、大きく歩く代わりに、小さな歩みが周囲へ伝わります。氷の上に並ぶ鳥たちの移動を映像で追うことで、群れが詰まったままどう動くかが調べられました。卵を足の上で温める子育てと同じく、この集団での行動も、南極の寒さの中で見られる暮らしです。
2005年10月下旬から11月、ロス海のケープ・ワシントンでひなを育てる親を追った調査では、記録の得られた10羽の採食旅行は平均14.2日でした。潜水をくり返す間、記録された海氷上の時間の約90%を休息に使っていました。
2008年8月3日、南極のノイマイヤー基地近くで4時間観察した群れでは、30〜60秒おきに5〜10cmの小さな歩みが波のように伝わりました。密集したまま群れ全体が少しずつ移動していました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
繁殖には、卵を温め、ひなが育つ間を支える海氷が必要です。海氷の変化と、長い期間をかける子育ての関係が研究されています。