林に囲まれた池や川を利用するカモです。オスの繁殖羽には、背中で帆のように立つ飾り羽があります。
オスの繁殖羽はオレンジ色などが鮮やかです。メスは灰色がかった地味な姿で、目の後ろに白い線が伸びます。
冬の川で暮らすオシドリには、食べる時間と休む時間の波があります。中国・江西省の鄱陽湖につながる川では、昼ごろに休む姿が多くなり、午前と夕方には食べ物を探す姿が増えました。泳ぐ姿も午前と午後に多く、昼には少なくなりました。水面を移動する時間と、じっと休む時間が、一日の中で入れ替わっていました。
この記録は、2016年1〜3月と11月に、野生の約35羽が利用する約5キロメートルの川で集められました。28日間、午前7時半から午後5時半まで、5分ごとに行動を記録しています。休息は全体の約37%を占め、泳ぐ行動と採食はそれぞれ約2割でした。休息の割合はメスの方が高く、羽づくろいや水浴びなどの手入れと、周囲を警戒する行動はオスの方が高くなっていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
岐阜県の2015年更新の資料は、水辺の森林の伐採、とりわけ巣に使う穴のある太い木の減少を、生息を脅かす要因に挙げています。飛騨地方では、巣立ったひなが水辺へ向かう途中で親鳥とはぐれる例も報告されています。県は、大木のある林と安全な水辺を一緒に守り、ひなと親を引き離さないよう周囲の人に理解を広げる対策を示しています。