メスは、頭から胸が淡い赤茶色です。
脚には濃い輪模様があり、腹部には灰色がかった茶色とベージュのまだら模様があります。
Zephyrarchaea austiniの居場所の一つは、低い植物に支えられ、地面から浮いた落ち葉です。カンガルー島では、低い植物に引っ掛かり、膝ほどの高さにたまった落ち葉の中にいます。小さな流れの近くにある、開けたユーカリの植生がその舞台です。ユーカリから供給される落ち葉が下草の上にとどまり、その中がクモの暮らす空間になっています。
南オーストラリア博物館は2021年十一月、長く焼けずに残った植生の一か所で、本種の二個体を確認したと発表しました。二個体は、一回分の落ち葉の試料から見つかったものです。2019〜2020年の大規模火災では、それまで知られていた採集地が強く焼けており、調査者は火災後初めて本種を見つけたと報告しました。広い森の景観だけでなく、低い植物に支えられた小さな落ち葉のかたまりが、このクモの生存を確かめる場となりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
オーストラリア政府は、本種の落ち葉の環境を壊すことや、野火・計画的な火入れを主要な脅威に挙げています。優先する対策は、確認された個体群を火災やそのほかの環境への影響から守り、別の生息地も調べることです。公式案内では、2023年に始まった事業が、繰り返し使える調査方法の開発と、生息地や個体数の把握を進めているとしています。本種の保全を支える調査の整備です。