カンムリホウカンチョウは、アマゾン上流・中流域の低地林に暮らす大型の鳥です。名前に「夜」とありますが、地上で食べ物を探すのは昼で、明け方や夕暮れにも活動します。
頭頂には長い冠羽があり、頭と首は栗色です。背や翼は赤茶色で、黒っぽい細い波模様が入ります。
カンムリホウカンチョウは、南アメリカの熱帯雨林に暮らす鳥です。夜に声を出すことで知られ、暗い森に響く声が、その存在を知らせてきました。一方、林床で果実を食べたり、移動したりする姿は、朝や夕方にも記録されています。声を聞く時間と、地面で動く時間には、違いがあります。
2022年に発表された研究は、各地の自動撮影カメラの記録をまとめました。アマゾン流域とアンデス山麓の十六地点で、昼夜を通して撮影した二百七十四件の記録は、すべて夜明けから日暮れの間でした。特に早朝と午後遅くに多く、昼の林床での動きが、広い範囲の記録から確かめられました。
地面近くのカメラが記録するのは、木の上とは別の暮らしの場面です。夜の声と昼の移動を合わせると、一日の森の使い方が立体的になります。人が見つけにくい鳥でも、複数の地域で記録を重ねることで、食事や移動の時間が分かってきます。こうした生態の記録が、生息環境を守るための基礎になります。
IUCNレッドリスト(保全・研究機関掲載) · 低懸念(LC) · 世界
国際的な評価は低懸念です。人が見つけにくい鳥のため、自動撮影カメラなどを使った記録が、生息や活動を知る材料になっています。熱帯雨林の生息環境と、地域ごとの生態を把握することが保全の基礎です。