上向きに反ったくちばしと橙色の脚が目立つシギです。北ユーラシアで繁殖し、繁殖期以外はアフリカから南アジア、東南アジアなどの海岸へ移ります。
成鳥は灰褐色の背と白い下面をもち、くちばしの先は黒く、全体が少し上向きに反ります。脚は橙色です。
ソリハシシギは、上向きのくちばしで干潟の泥を探る渡り鳥で、体長は22〜24センチほどです。オーストラリアの政府資料では、北部・北西部には9月初め、南西海岸には同月半ば、ビクトリア州には11月ごろに到着するなど、南下の時期に地域差が記されています。
繁殖地はロシア北東部からシベリアにあり、渡りの途中では干潟で採食し、マングローブで休みます。北極圏を離れる時期は成鳥で7月前半から、若鳥では主に8月以降です。オーストラリアには北部が先に、南部は遅れて到着し、多くは北岸で冬を過ごします。北極圏では短い草の間に地面の巣を作り、1回に2〜4個の卵を産みます。春は4〜5月に日本や中国、朝鮮半島を通って北へ戻ります。繁殖地へ戻る春の移動と、南へ向かう秋の経路が政府資料に整理されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
オーストラリア政府の2024年保全助言は、黄海沿岸の開発や汚染、狩猟、漁網での死亡、沿岸湿地の減少を脅威に挙げています。同文書はソリハシシギが豪州法の「危急」指定対象となる条件を満たすと評価し、渡りの採食地や休息地を守る必要を示しています。