北アメリカ原産の大型の鳥です。野生のオスは光沢のある暗い羽を持ち、メスは小さめで地味な色です。
尾を扇のように広げます。野生のオスには喉の肉垂れがあり、頭の色は季節によって赤、青、白などに変わります。
野生のシチメンチョウには、同じくらいの年齢のオスが二〜四羽で組み、メスに求愛する行動があります。一緒に飾りを見せ、ほかのオスが近づくと対抗します。組の中には求愛の中心になるオスと、それを助けるオスがいて、仲間の存在が繁殖の場面に深く関わっています。
一九九九〜二〇〇四年、米国カリフォルニア州では、人が導入した野生の個体群が追跡されました。六組のオスについて遺伝子を調べると、一緒に求愛する仲間同士には、集団から無作為に選んだオス同士より、近い血縁がありました。ただ近くにいるだけでなく、血のつながりも近い組だったのです。
調べられた子の父親として、助け役の八羽は確認されませんでした。中心のオスには、単独で求愛するオスより多くの子が確認されました。血縁の近い仲間が子を残すと、自分とも共通する遺伝子が次の世代へ伝わります。著者はこの間接的な利益を計算し、助け役の協力が進化する理由を説明しました。
IUCNレッドリスト · 低懸念(LC) · 世界
二〇一八年八月九日の世界評価では、シチメンチョウは低懸念(LC)とされています。広い分布と大きな個体数が評価の根拠です。米国ニューヨーク州の環境保全局は、森林、草地、低木林、畑が混じる環境の重要性を挙げています。ひなを隠す草木などが乏しい場所では、捕食されやすくなるとされ、生息場所の質を保つことが地域の管理に関わります。