オスの大きなあごの前面には、毛が密に集まった束があります。
記載されたオスとメスでは、頭から胸が暗い赤茶色です。脚には濃い色の輪模様があり、腹部は灰色がかった茶色とベージュのまだら模様です。
Austrarchaea harmsiは、地面より高い場所にたまった落ち葉の中にもいるクモです。雨林の低い枝にも若い個体がいます。木々のある空間には、植物に支えられた落ち葉や枝の周りにも、このクモがいる場所が広がっています。
二〇一〇年五月、バニヤ山地のダンダバーでは、標高九百五十九メートルの、地面より高い落ち葉からオスが採集されました。同じ日に、千三十メートルの場所ではメスも得られています。二〇〇五年には、低く垂れたバニヤ・パインの枝を調べた際、若い個体が見つかっていました。
さらに二〇二〇年十二月三十一日の資料でも、同じ国立公園の地面より高い落ち葉から、メス、オス、若い個体がそれぞれ採集されています。森林の地表だけでなく、その上にたまる小さな枯れ葉のかたまりも、本種の暮らす場所として繰り返し確かめられてきました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一一年の原著は、本種を分布の狭い種としながら、公園内では多く見られると報告しています。公園管理団体は、枯れた植物や倒木なども持ち出さず保護することを定め、夏の火災リスクを挙げています。本種の保全には、雨林と植物にたまる落ち葉の状態を合わせて調べ、既知の場所で生息を継続して確認する調査が考えられます。