ヨーロッパの森林にすむ大型のキツツキで、黒い羽と赤い頭が目印です。地面や木の上でアリや甲虫を探し、樹皮をはがして餌を取ることもあります。
成鳥の体は黒く、オスは赤い頭頂部、メスは後頭部に小さな赤い斑があります。くちばしは黄白色です。
フランスの低地林と山地林7地域で、クマゲラの巣穴木がある40区画と近隣の対照40区画が比較されました。巣穴区画では細い木が少なく、幹の太さ(胸の高さで測定)は対照より平均約6cm大きい結果でした。ブナの割合も高く、山地では23%、低地では88%高い値でした。調査地には一斉に育った林と、異なる年齢の木が混ざる林の両方が含まれました。
一方、区画内の枯れ木の量は巣穴区画と対照区画で変わりませんでした。木の総数は巣穴区画で42%少なく、主に細い木の少なさが差につながっていました。若い木の数は多く見える区画もありましたが、対照との差は統計的に確かめられませんでした。巣穴を掘る木は胸の高さで測った太さが38cmを超えることが目安とされましたが、周囲にある中くらい・太い木の本数は対照と同程度でした。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
フランスの低地林と山地林の調査では、クマゲラの巣穴がある区画はブナの割合が高く、小径木が少ない傾向でした。著者らは巣穴を掘れる大径木と、比較的開いた中層林を保つ森林管理を示しています。