黒い毛に覆われた大型の類人猿で、森の中を群れで移動します。
成熟したオスは背中の毛が灰色になり、シルバーバックと呼ばれます。
ヒガシゴリラの亜種、マウンテンゴリラのオスは、手を少しくぼませ、胸を続けてたたきます。胸から響く音に、立ち上がった体の動きも重なります。ルワンダの火山国立公園では、背中の幅が大きいオスほど、この音の中心となる高さが低くなっていました。
二〇一五年十一月~二〇一六年七月に録音された、二つの群れの大人のオス六頭による三十六回の胸たたきが、音の分析に使われました。体の大きさは、写真から肩の部分の背中の幅を測って比べています。腕の丸みを含めた幅を測り、年齢や同じ個体の繰り返しの録音も考慮して、音との関係が調べられました。
体の幅と結び付いていたのは、たたく時間の長さや回数よりも、音の高さでした。著者らは、この低い響きが、離れた相手へ体の大きさを伝える手掛かりになると考えています。大きな体が生む響きは、姿とともに、オスが周囲へ示す特徴の一つになっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ヴィルンガ地域のマウンテンゴリラでは、日中の継続的な見守りと獣医療が行われてきました。二〇一一年の原著は、一九六七~二〇〇八年の人口動態を調べ、わな傷に対する四十二件の治療と、治療された個体のうち一頭を除くすべてが生存したことを報告しています。著者らは、密猟対策の巡回を強めるとともに、人から病原体が持ち込まれる危険を減らすため、観察や訪問時の規則を強めることを勧めています。