池や湿地で、体を前へ傾けて水中の食べ物を探すカモです。オスは季節によって、鮮やかな姿からメスに似た茶色い姿へ変わります。
繁殖の羽を持つオスは頭が緑色で、首に白い輪があります。メスは茶色のまだら模様で、非繁殖時のオスも茶色くなります。
マガモは、食べた植物の種子を、芽を出す力を残したままふんと一緒に出すことがあります。湿地の植物にとって、カモの体は種子が運ばれる道の一つです。体を通り抜けた小さな種子から、草が育ち、さらに次の世代の種子ができることもあります。
2025年に公表された研究では、飼育された一歳のマガモ八羽に、二種類の湿地植物の種子を与えました。ふんから取り出した種子と、食べさせていない種子を、それぞれ土へ直接まく場合と、土の上のふんに埋める場合に分け、温室で約十一週間育てました。体内を通った種子からも植物が育ちましたが、ふんに埋めた種子は、二種類とも芽を出す割合が低く、育った草の重さも小さくなりました。一年で世代を終える草では、できた種子の総数も減りました。養分のあるふんでも、小さな芽には育ちにくい足場になることがあります。カモが植物を運ぶ働きには、種子を出した後の周囲の状態も関わっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
米国ノースダコタ州の2025年5月の繁殖調査では、マガモの推定数が前年より26%少なく、同州の調査では1993年以来の低い値でした。州の担当者は、渡来初期の乾燥に加え、巣を隠す多年草の草地や、農地を草地などとして休ませる保全制度の対象地が減っていることを課題に挙げています。湿地の水と草地を確保する必要があるとの提言で、北米の繁殖地における地域の状況を示しています。