オーストラリアツカツクリは、暗い灰色の体に橙色の脚と後頭部の冠羽がある鳥です。林や海岸、町の公園などで、落ちた果実や種子を食べ、植物が腐る熱を利用する大きな巣塚で繁殖します。
体は暗い灰色で、頭は小さく、脚は橙色です。後頭部には冠羽があります。
オーストラリアツカツクリは、土や落ち葉を積み上げた塚の中に卵を産む鳥です。落ち葉が小さな生き物の働きで分解されるときに生まれる熱や、太陽の熱が卵を温めます。親鳥は材料を運び、塚の手入れをします。卵を育てる場所は、土と植物と鳥の働きが重なってできています。
2022年の研究では、オーストラリアのダーウィンにある四つの塚が調べられました。2019年二月に、塚の土、周りの土、鳥のふんなどを集め、細菌や菌類を比較しています。塚にすむ微生物の集まりは、周りの土とも、ふんとも異なっていました。塚には、植物の繊維を分解できる細菌の仲間が、多い割合で見つかりました。
研究者たちは、鳥がふんを通じて微生物を塚へ運ぶという考えも調べました。比較結果は、ふんが主な供給源だという考えを支持しませんでした。塚を調べると、鳥の巣作りだけでなく、目に見えない生き物の暮らしも浮かび上がります。落ち葉を積んだ山の内側には、卵の育つ環境と結びついた独特の世界があります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ダーウィンで行われた研究は、人の住む地域にも、この鳥が塚を作って暮らす場所があることを示しています。卵を温める環境には、塚の材料、微生物の働き、周りの環境、親鳥の手入れが関わります。塚と、材料を集める周囲の植物を合わせて捉えることが、繁殖場所を理解する手がかりになります。