ツノシャクケイは、メキシコ南東部とグアテマラの山地にすむ大型の鳥です。若鳥の額の赤い角は小さく、成鳥の姿と同じ形には育っていません。
若鳥では額の赤い角がまだ小さく、成鳥よりくちばしの黄色が鈍く、目の色も灰色がかっていました。
ツノシャクケイは、メキシコやグアテマラの霧の多い山地林に暮らします。頭の上の赤い角は、生まれたころの小さな膨らみが育ってできる特徴です。雲や雨が多く、低地より涼しく湿った森林が、この鳥のすみかです。果実や葉などを食べ、森の木々とつながる暮らしをしています。
メキシコのエル・トリウンフォ生物圏保護区からは、野生のつがいの求愛が報告されています。オスは声を出し、口から果実や葉を戻してメスへ渡していました。森の食べ物を受け渡す行動が、つがいを巡るやり取りにもなります。繁殖の行動を見守ることが、山地の鳥の暮らしを知る記録として積み重ねられています。
この地域の保全では、見回りをする保護員への支援や、鳥の調査、在来の木を植える取組などが行われています。森林の破壊や土地利用の変化が脅威となる中、果実を実らせる木と、そこに暮らす鳥を守る仕事がつながります。山の霧に包まれる森林全体が、食事と繁殖の両方を支える場所です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
雲霧林の破壊や土地利用の変化が脅威です。メキシコのエル・トリウンフォでは、保護員の見回りや生息状況の調査、在来樹木による森林の回復などが支援されています。