ヒマラヤの高山にすむシャコで、黒白の細かな縞模様と赤いくちばし・脚が目立ちます。冬の厳しい時期には、より低い標高へ下りることがあります。
オスとメスはよく似ています。頭・首・背には黒白の細い縞があり、胸から腹は栗色に白い縦筋が入ります。くちばしと脚は赤色です。
ユキシャコは、高い山の岩場や草地で暮らす鳥です。岩陰の小さな穴を巣に使い、くぼんだ底に枯れ草や羽毛を敷きます。メスが卵を抱き、巣を離れて食べ物を得る時間も必要になります。寒い山での子育ては、卵を温めることと、親自身が体を保つことの両方で成り立っています。
2018年と2019年、チベット自治区のバス県とツォナ県で、七つの巣が見守られました。一つの巣の卵は四個か五個で、六つの巣ではひながかえりました。別に残っていた古い巣も含めると、見つかった十二の巣は全て穴の中にありました。巣の入口の多くが周囲に隠され、山の小さなくぼみが繁殖場所になっていました。
温度の記録から、メスは一日に一回から四回、巣を離れていました。最初に離れる時間は、朝六時から七時すぎに集まっています。研究者たちは、穴を使う巣の形や、巣を離れる回数、卵の大きさなどを合わせて、寒い高地での暮らしへの適応として捉えました。目立たない岩陰にも、卵と親を支える子育ての形があります。
IUCNレッドリスト(BirdLife掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLifeの世界評価は低懸念です。2017年の生息地研究は、狩猟、人の開発による生息地の分断、観光や交通による影響を課題として挙げています。高山の岩場や植物の分布など、鳥が使う場所の細かな条件を把握することが、生息環境の保全に関わります。