白い体と長い首を持つ大型の水鳥です。成鳥のオレンジ色のくちばしには、付け根に黒いこぶがあります。
くちばしの先も黒く、水上では首をゆるく曲げて泳ぎます。オスとメスの羽の色はよく似ています。
コブハクチョウが卵を産み始める時期には、メスだけでなく、つがいのオスの年齢も関わっています。イギリス南部アボッツベリーの群れでは、親が若い時期に年を重ねると産卵日が早まり、さらに年を取ると遅くなる曲線的な関係が見つかりました。長く同じ相手と暮らす鳥の春には、両方の親の歩んできた時間が重なっています。
2013年の論文は、1979年から2008年までの30年間の記録を使っています。この群れは繁殖期に餌を与えられており、足の輪で一羽ずつ見分けられていました。毎年平均104組について、親の名前に当たる印、最初の卵を産んだ日、巣の卵の数が記録されました。産卵日の分析には1,573回の繁殖記録が使われています。つがい同士は年齢が近い傾向が強いため、相手の年齢と結び付いた部分を取り除く別の分析も行われました。その比較でも、オスの年齢や一羽ごとの違いが産卵時期と関わるという主な結果は保たれました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
グレートブリテンでは、釣り用の鉛の重りがコブハクチョウの保全上の問題になりました。2019年の研究は、1987年の規制を挟んで、死因を調べた鳥のうち鉛中毒だった割合が、1971〜1986年の74羽中25羽から、1987〜2014年の584羽中36羽へ下がったと報告しています。死亡した鳥を調べた標本の比較です。同じ研究では、規制後に冬の生息数の指標も増えました。鉛を水辺へ持ち込む量を減らす取り組みが、この地域の鳥を守る上で役立ったことを示す結果です。