南アメリカの開けた土地に広くすむ、野生のラクダの仲間です。乾いた草原から寒冷な南部まで、さまざまな環境を利用します。
体は赤茶色で、胸や腹、脚の内側は白く、頭は灰色から黒っぽい色です。オスとメスの体の大きさや毛色はよく似ています。
アルゼンチン・パタゴニアの野生グアナコ21頭にGPS首輪をつけ、2019年から2021年までの季節移動を追いました。9頭は複数年にわたる記録があり、同じグアナコでも年ごとの移動の仕方を比べています。35件の年ごとの記録のうち26件(74.3%)で高い場所と低い場所の間の移動が見られ、夏の行動範囲は冬より295〜1,106m高い場所にあり、移動距離は5〜50kmでした。
衛星画像との照合では、移動したグアナコの多くが、夏か冬どちらかの行動範囲にとどまる場合より緑の多い場所を通っていました。また、移動中の雪は少なく、17件(65.4%)の移動は、季節の範囲にとどまる場合より雪が少ない経路でした。複数年を追跡した9頭のうち4頭は、年によって移動することも、とどまることもありました。
IUCN Red List of Threatened Species · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体
2016年のIUCN世界評価では、グアナコは低懸念(LC)で、数は増加傾向とされました。広い地域に暮らし、おとなは約100万頭と推定され、多くの保護区があることが評価の理由です。一方、違法な狩猟は今も続き、数が少なく、まばらに暮らす地域の群れに大きな影響を与えるとされています。