アフリカマルミミゾウは、西・中央アフリカの深い熱帯林に暮らすゾウです。
耳は丸みのあるだ円形で、牙は比較的まっすぐ下へ伸びます。
アフリカマルミミゾウの親子は、長い時間を共に過ごします。若いゾウは、生まれた家族から離れ始めた後にも、母親と再び一緒になることがあります。独立への移り変わりも、年月をかけて進んでいきます。
中央アフリカ共和国のザンガ・バイでは、一九九〇~二〇一〇年に、森の中の開けた場所へ来るゾウを一頭ずつ見分けて観察しました。続けて生まれた子どもを確認できた二百十二頭のメスでは、出産から次の出産までの間隔の中央の値は五十九か月でした。およそ五年という長い間隔にも、母親の年齢による違いがありました。
二十五歳未満の若いメスと四十歳以上のメスでは、二十五~三十九歳のメスより、次の子を産むまでの間隔が長くなっていました。また、生まれた家族から離れる年齢の中央の値は十五歳と推定されました。最初に離れた後も、数か月から数年にわたって母親との関わりが続く姿がありました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ガボンのウォンガ・ウォンゲ保護区では、二〇一五~二〇一七年の十七頭の位置追跡で、とくに乾季に村の近くを使う傾向が見つかりました。村人による首輪付き個体の農作物被害の目撃があり、二〇一七年二月には、村から約五キロの場所で首輪付きのオスが密猟されました。著者らは、保護区周辺の集落との接点を保全の重点地域とし、村とゾウの距離を調べて被害対策の場所を絞ることを勧めています。