北アメリカの岩山で暮らす、オスの大きな角が目立つ野生のヒツジです。
オスは大きく重い角を持ち、メスの角はずっと小さく、緩やかに曲がります。夏の茶色い毛は、冬の終わりには色あせてきます。
ビッグホーンの肺炎後の回復には、夏の採食地の状態も関係する可能性があります。ワイオミング州のロッキー山脈亜種2群を比べた研究は、2019〜2021年に700本を超える植生調査線を設け、2,093点の植物試料を分析しました。回復していたジャクソン群の中心採食地では、減少傾向にあったウイスキー山群に比べ、草本の量が約2.5倍あり、植物の多様性と地面を覆う割合も高くなっていました。植物の種類ごとの栄養成分には、大半で明瞭な差がありませんでしたが、利用できる植物の量や多様さには差がありました。
研究者らは、夏の餌が病原体とともに暮らす群れの栄養状態や、若い個体が群れに加わる割合を支える可能性を論じています。調査では羊が実際に選んだ植物の記録はなく、採食地にある植物全体を測定しました。肺炎後の回復計画では、著者らは冬の越冬地に加えて夏の採食地も評価するよう提案しています。
IUCNレッドリスト · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体(種レベルのIUCN評価)
米国哺乳類学会のMammal Diversity Databaseは、ビッグホーンをIUCNの低懸念(LC)として掲載し、IUCNの2020年版世界評価を参照しています。世界評価とは別に、地域の群れには回復の差があります。ワイオミング州のロッキー山脈亜種では、肺炎流行後に約400頭まで回復したジャクソン群と、かつての規模の約2割にとどまったウイスキー山群が報告されました。2023年の研究は両群の夏の採食地を比較し、回復群で植物量、種類数、地面を覆う割合が高いことを示しました。著者らは肺炎後の回復を考える際、夏と冬の生息地をともに評価するよう提案しています。これはワイオミング州の2群に関する地域研究です。