南アメリカの川や湖にすむ大型のカワウソです。家族の群れで暮らし、主に昼間に魚を捕らえます。
平たい尾と、首に淡い色の模様があります。首の模様の形は一頭ずつ異なります。
魚を追っているうちに家族の姿が見えなくなったオオカワウソは、鋭い声を繰り返します。ペルーの野生の群れを含む調査では、その声に家族が返事をして近づき、互いが見える距離になると、低い声も交わす様子が記録されました。まだ泳ぎや魚取りに慣れていない若い個体は、岸の倒木で魚を食べる間に、狩りを続ける家族から離れてしまうことがあります。水辺の声のやり取りには、離れた家族が再び集まる場面もありました。
2014年の研究は、ペルーの野生5群とドイツの動物園3群の声を調べ、成長した個体の声を22種類に分けました。仲間への呼びかけ、警戒、魚をねだる時など、場面によって違う声が現れています。生まれたばかりの子も声は豊かでした。野生と飼育下の各一腹から得た記録には、大人の声に似たものや、子だけに見られた高い笛のような音など、11種類がありました。家族が行き来する水辺から巣穴の中まで、年齢や場面に応じた声が響いています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
コロンビアのボホナウィ自然保護区では、2008年、人のもとで育った若いオス一頭を野生へ戻す取り組みが行われました。水辺の囲いに生きた魚を入れて魚取りを促し、泳いで周囲を探索する行動に合わせて、人との接触を減らしました。やがて自ら森で過ごすようになり、放した後も17か月後まで複数回の目撃が報告されています。担当者は、個体ごとの泳ぎや採食の状態に応じた準備と、野生の仲間を避けられる十分な場所の確保を提案しています。