大西洋岸森林に暮らすホウカンチョウで、オスとメスのどちらにも冠羽があります。性別で羽とくちばしの色が異なります。
オスは黒い羽に白い胸と橙赤色のくちばしをもちます。メスは黒い羽に橙色からさび色の翼があり、くちばしは灰色です。どちらにも頭の冠羽があります。
アカハシホウカンチョウは、ブラジルの大西洋岸の森林に暮らす大型の鳥です。黒く光る羽や巻いた冠羽を持ち、オスのくちばしの周りには赤い飾りが目立ちます。狩猟や森林の減少で姿を消した地域では、施設で育てた鳥を森へ戻す取組が行われてきました。鳥が暮らせる森と、次の世代の鳥を残す仕事です。
リオデジャネイロ州のグアピアス生態保護区では、2006年8月に二十羽が放されました。鳥には発信器が付けられ、移動が追われました。2011年の研究報告では、二十五羽を約二年間見守った記録がまとめられています。放した場所の周りだけでなく、鳥が実際にどこへ動くかが、保全の判断材料になりました。
追跡では、川沿いの環境や十分な広さのある森林の重要性が示されました。新しい群れを放すと、それまでいた鳥が離れる傾向も見られました。鳥を戻す場所では、一羽ずつの移動と、仲間どうしの関わりも続いていきます。放鳥後の暮らしを見守る仕事が、生息地を整える仕事と結びついています。
IUCNレッドリスト(保全機関の種紹介掲載) · 絶滅危惧(EN) · 世界
森林の減少や狩猟が脅威です。保護された森林での再導入と、発信器を使った放鳥後の追跡が行われてきました。移動できる森林の広さや、川沿いの環境を含めて生息地を守ることが課題です。